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映画「JK☆ROCK」

 活動休止――。この四文字で頭に浮かぶのは、人気アイドルグループ「嵐」という読者も多いのではないか。来年末での活動休止表明(1月)のニュースは、衝撃をもって全国を駆け巡った▼船橋や木更津市など県内の嵐ゆかりの地にはファンが続々と集まり、その人気ぶりを本紙で紹介した。だが、こうして惜しまれるのは、生き馬の目を抜く芸能界では一握り。その他大勢は口の端にも上らず、フェードアウトしていく▼邦画『JK☆ROCK』(4月6日公開)は、ロックバンドの解散理由を物語る。女子から黄色い歓声を浴びる人気バンドだが、中心メンバーの2人がそれぞれ別の道を選ぶ。空中分解の理由はありがちな音楽性の違いか…▼嵐紹介の紙面に、森田知事へのインタビュー企画「青春立県ちば」も同時掲載となった。知事は俳優デビュー時の歌手活動を回顧し、詞を大切にするよう指導されたエピソードを披露した▼なるほど、最近の流行歌は詞よりハートビートなリズムを重視する。昭和生まれのオジサンはちとついていけない。時代を超えて歌い継ぐには情感に乏しいのだ▼さて文頭の「嵐」。活動休止ゆえ再開の可能性もなくはない。もしメンバー5人が50歳を超えてステージに立てば「五十嵐」とか? その時、彼らはどんなエモーショナルな詞を紡いで、私たちに心境を伝えてくれるのだろう。

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映画「ちいさな独裁者」

 ナチスの軍服は、いろいろと物議を醸す。嫌忌するナチス総統のアドルフ・ヒトラーとホロコースト(ユダヤ人の大量虐殺)の鮮血に染まった暗黒史を想起させるゆえだ▼昨秋、韓国の人気ヒップホップグループ「BTS(防弾少年団)」が、米国のユダヤ系人権団体から非難された。コンサートでナチスようの旗を振るなどして、感情を逆なでした。戦後74年がたった今も被害者の深手は癒えない▼人は誰しも少なからず英雄願望を持っている。自己の優位性を保つために、器に見合わない権力をやたらと振りかざす。そのための武装として、ナチスの軍服は有効なのだろう▼実話ベースの映画『ちいさな独裁者』(8日公開)は第2次大戦が終戦まぢかのドイツで、一兵卒の若者がナチスの将校服を偶然見つける。権威の象徴の軍服が小心者を悪魔に変える。即決裁判で国防軍の脱走兵らを次々と処刑していく▼日本は戦前の軍国主義から戦後、民主国家に生まれ変わった。天皇を「神聖な存在」から「日本国の象徴」とし、司法、立法、行政の三権分立で権力の狂気的暴走を防いできた▼しかし、微妙なバランスの上に成り立つ、この三権の力関係が崩れてきてはいまいか。安倍1強政治…権力を監視する報道機関の弱体化も一因として猛省する。建国をしのび、国を愛する心を養うための「建国記念の日」(11日)が近づく。

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